LICHT

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OPEN SIDE CHAIR

1982年、ドナルド・ジャッドによりデザインされたオープンサイドチェア。自身が暮らしていた地域(Marfa, Texas)に欲しい家具が見つからないことを発端に、生活する上で必要なチェア、ベッド、デスク、テーブルをどこにでも手に入る素材を使ってラフに家具を作り始め、次第に家具製作に夢中になってゆく。初期のモダニズム家具の象徴である「デ・ステイル派」の家具に影響を受けたジャッドは自身でもリートフェルトの1920-30年の作品、ジグザクチェア、ベルリンチェアなども所有し研究していたそうだ。その影響はこのチェアにも垣間見ることができ、そして「作品が設置されることで生じる空間の変化を第三者が体験的に受容する」というジャッドのアート作品の意図も相まり、家具という道具を超えた領域へ達することになる。この一連のオープンサイドチェアをはじめとするチェアシリーズでは特定の規則性(厚み、サイズなど)に基づき構成され、また人が視覚認識する際に整数倍比率(1:1,1:2)が重要と考えたジャッドはチェアのサイズをW380xH760xD380としている。他にもこの法則をベースにした様々な仕様のチェアも発表している。

ドナルド・ジャッド(1928-1994)ミズーリ州エクセルシアーズスプリングス生まれ。11歳から美術教室に通い始める。1946年よりアメリカ合衆国陸軍に従軍し、1947年まで大韓民国にて駐留。帰国後、コロンビア大学で美術史を学び修士号を取得。大学院在籍中から1965年頃までは『ARTnews』や『Arts Magazine』といった各美術雑誌で美術批評家としての活動。同時にアーティストしても、現実に存在する物に依存するのではなく、作品を構成する要素が互いの関係性上成立していることに注目し、立体を使って同じ効果を模索し始める。1962年、木とパイプを組み合わせ床面に設置する箱型の作品を制作した後、箱型を発展し上積みして構成するスタック(=積み重ね)や特定の数列に基づいて構成されるプログレッション(=数列) 作品のシリーズへと発展して行く。1970年代に入り、制作の場をニューヨークからテキサス州のマーファに移し、野外展示作品など、より大規模に空間を構成していくインスタレーションとして作品を設置。1986年には、テキサス州にチナティ財団を設立し恒久的な作品展示を目的として、兵舎を改装した展示空間に自身の作品のみならず、ダン・フレイヴィンやジョン・チェンバレンなど同時代のアーティスト作品をインスタレーションとして多数設置している。「ミニマリズム」という純粋に美学的な視点を重視する、美術史上非常に重要な運動となり、ミニマル・ムーブメントの中心的人物であり、戦後のアメリカ美術に最も変革をもたらした芸術家の1人。

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W380 D380 H760 SH400

Donald Judd / USA / 1982 / Wood

400,000円(税込440,000円)