LICHT

LICHT

REMASTER
Koichi Futatsumata・E&Y collection
企画展開催
21st Aug - 29th Aug 2021 at LICHT gallery

企画展概要

ミラノでの発表から14年を経たコートハンガー「4FB」、 アパレルブランドの為にデザインされ、8年を経たシュースツール「GO」。 E&Yではこの2つのプロダクトを再編集し、新たなコレクションとして発表いたします。

また、発表に際し二俣氏が空間設計に携わった ギャラリー/LICHTにて期間限定の展覧会「Remaster」を開催いたします。 同ギャラリーオーナー・須摩氏が切り取る様々な時代の作品とのコンポジションは、次の時代へ移り行く新たな価値を表現した 空間構成となっております。交錯する昇華された世界観をぜひご体感ください。

私たちはデザインするにあたって、自らの主張を持ちながら様々な思考や創造を繰り返します。 そしてその背景には、常にその時々の時代の空気や要請があります。それはすなわち、時代の移り変わりと共に、そのプロダクトの存在 自体も変化していくことを意味します。自身のデザインが、仕様や内容を変えながらも永きに渡って人々の手に伝わり使われ続けていく ということは、デザイナーとして何ものにも代え難い喜びです。 それは、私たちの思考そのものがそこに存在して生き続けることだと思うからです。 (二俣公一)


会期
2021年8月21日(土)-8月29日(日) 13:00-18:00 休廊日:24日(火)・25日(水)
会場
LICHT  東京都目黒区青葉台 3-18-10 2F

8/21(土) 13-15:00はデザイナーの二俣公一、E&Y代表の松澤も在廊致します。ご来場にはご予約は必要なく一般の方、学生の方、皆様にお越しいただけます。



製品詳細

4FB
4FBは、無垢のアルミのフラットバー(FB)4本を、互いに締め込んで組み合わせることによって構造が成立し機能するコートハンガーです。 組み合わされたフラットバーの塊が、天地それぞれで大らかに広がり解放されるイメージと、それが同時に脚やハンガーとして機能する合理性の 美しさを探求しました。また、パーツ形状が統一されていることによる効率的なパッキングも視野に入れてデザインしています。今回は、アルミの 無垢の質感をそのまま感じられる磨き仕上げとバイブレーション仕上げの2種に仕上げを変更したほか、部材を組み合わせる時に使用する軸 パーツをよりミニマルなサイズに更新し、質感や構造の合理性を更に高めたものになっています。2007年にリリースされた4FBは、私がデザ イナーとしてメーカーと協働で商品化までたどり着いた最初のプロダクトであり、とても思い入れのあるプロジェクトでもあります。(二俣公一)

Aluminium / W550 D550 H1700 / ¥54.000(左 Vibration), ¥57.000(右 Polish) 税別



GO
GOのオリジナルデザインであるSHOE STOOLは、旧友がオーナーを務めるファッションブランド [FUJITO] の10周年アニバーサリー限定 アイテムとして2013年にデザインしたものです。(この時の開発業務もE&Yが担っています。) 彼と靴に関するプロダクトを作ってみないかという話が発端となり、玄関などで行う 「靴を履く」「靴紐を結ぶ」「ブラッシングする」「必要な 道具を収める」といった一連の行為を、一つのフォルムに凝縮して統合させたプロダクトとしてデザインしました。 私は4FBをデザインした後も、複数の機能を実現させるいくつかのパーツを、互いに組み合わせてひとつのオブジェクトとして結合させることに 強く興味を持っていました。このプロダクトはそれが特異な形状として昇華できた一例であり、私にとっても自身のデザインに対する考え方の 象徴のようなプロジェクトになりました。その後イギリスWallpaper* DESIGN AWARDSでの受賞などを経て、SHOE STOOLは広く欧州 でも知られることとなり、2014年にはイタリア・フィレンツェに拠点を構える家具ブランド「OPINION CIATTI」より仕上げを変えて再リリース、 そしてこの8月、E&Yよりオリジナルに近い仕様であらためてリリースされることになりました。 僕にとっては当初、このデザインは身近な一人の友人とのとても個人的なプロジェクトでした。ある意味隣人に向けたニッチな答えとしてデザ インしたものが、国内外から広く興味や共感を得て想像もしなかった場所へと歩き出し、再び日本という場所に戻ってきたこと、そして友人との 些細な会話から始まったこの一連の状況に、あらためて感謝と敬意を表して新たにコレクション名を彼の名前からとる事にしました。(二俣公一)

Steel / W250 D398 H450 / ¥86.000 (左 Unichrome, 右 Chromate) 税別



二俣公一 / Koichi Futatsumata
1975年鹿児島生まれ。福岡と東京を拠点に空間設計を軸とするケース・リアル(CASE-REAL)とプロダクト デザインに特化する二俣スタジオ(KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)の両主宰。国内外でインテリア・ 建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける。 主なプロダクト作品に、「HAMMOCK(E&Y)」「in the sky (E&Y)」「valerie_objectsのためのカトラリー (valerie_objects)」「キウル ベンチ(Artek)」など。デザインした真空管アンプ「22(EK Japan)」はサン フランシスコ近代美術館の永久所蔵品となっているほか、その他受賞多数。 2021年より神戸芸術工科大学客員教授を務める。

CASEREAL
KOICHI FUTATSUMATA STUDIO


E&Y
E&Yは東京を拠点に家具やオブジェクトの編集と開発、製作及び販売を行うファニチャーレーベルです。そのデザインリソースは、日々進化してゆく 世界中のデザイナーからによるもので、ミラノやロンドン、東京などの国内外で新作を発表し、コレクションは50作品以上になります。また、デザイナー やアーティスト、建築家と共に、プロジェクトの為のアーティスト作品やオリジナルプロダクトの開発も行っています。E&Yの作品の一部は、MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ロンドンデザインミュージアム、パリ装飾芸術美術館、スウェーデン国立美術館などに収蔵されています。

E&Y



上記テキストはE&Yプレスリリースからの抜粋となります。