LICHT

LICHT

DIETER RAMS
BRAUN AUDIO EXHIBITION
3rd - 18th Sep 2022 at LICHT gallery

この度、デザインギャラリーLICHTでは、20世紀のドイツを代表するデザイナー、Dieter Rams(ディーター・ラムス) が1960~70年代にデザインしたBraun社のオーディオにフォーカスした企画展を開催。会期中は壁面ユニットを含めたオーディオ機器を展示販売いたします。また会場では実際にそのサウンド(※1)を体感していただける貴重な機会ともなります。

現代において、音楽鑑賞を含むあらゆる活動はスマートフォンやPCに集約され、身体性を失いつつあります。ディーター・ラムスが当時にデザインしたオーディオは、レコードプレイヤーやテープマシーンなどのアナログ機器ですが、今なお新鮮な感動をもって私たちを強く惹きつけます。そこには、優れたデザイン性は言うまでもなく、消費社会への疑問を呈する彼の哲学が脈打ち、60年を経た現在でも失われることはありません。この企画展を通して得られる体験は、私たちの未来への思索に何らかの気づきを与えてくれるのではないでしょうか。

Dieter Rams(1932~) ドイツはヴィースバーデン出身のインダストリアルデザイナー。1955年にブラウン社デザイナーに就任し、機能主義に徹しながらも魅力的な製品を多くを生み出し、戦後のインダストリアルデザインにおいて多大な影響力を持つ。彼の提示した「良いデザインの10ヶ条」は後にアップル社のハードウェアにも影響を与えたと言われる。

Braun(1921~) マックス・ブラウンによりドイツはケロンベルクで創業された電気器具メーカー。当時としては画期的なラジオの工場生産に始まり、レコードプレイヤーを初めて世に送りだすなど、革新的な商品を多く打ち出してモダンなライフスタイルの礎を築く。日本でもシェーバーや電動歯磨きなどが生活に深く浸透しているブランド。

※1 : 当日はBluetoothをメインとしたサウンド体感となります。(一部レコードプレイヤー) 最新iphoneと当時のBraunオーディオシステムをBluetoothをコネクトし、実際にサウンドを体験していただけます。60年以上の時を経て、Apple製品がBraunオーディオと共に機能している事実。技術は進化していくだけでなく、唐突に過去と繋がりを持つことがあります。そしてそれは、ラムスの哲学が色褪せることを我々に示唆しています。



会期 : 2022年9月3日(土)- 9月18日(日) 13:00-18:00 火・水定休
会場 : LICHT 東京都目黒区青葉台3-18-10 2F

会期中はご予約なしでご来場いただけます。




ディーター・ラムスが提示した「良いデザインの10ヶ条」など、詳しいテキストはジャーナルへ。