MARALUNGA
こちらの商品は現行品(Standard)となります。
マラルンガソファのデザイナーであるヴィコ・マジストレッティは言います。「私は長続きしないものをデザインすることが想像できません。段ボール家具や劣化するように設計されたモノを作ったことがありません。良いデザインは有限であるべきではないと思いますが、100年経っても使い続けられるべき」と。
1973年に発表されて以来、今日に至るまで世界中のスタンダートソファとして認知されているマラルンガソファ。古典的でありながらも最新プロダクツとして皆を魅了し続ける理由は先に記載した彼の言葉から思い知ることができます。折りたたみ式の背もたれは、自転車のチェーンから着想を得た本人が設計し、このソファのアイコニックな機能美溢れるデザイン。ローバックの際は腰部に安定感をもたらし、ハイバックの際は首までサポートされ長時間の座りに最適。三分割されたブロックは各人が好きな体勢を保つことができ、ソファでありながらもパーソナルな心地よさを堪能できる。
パッドとクッションはウレタンフォームとポリエステルが充分に詰め込まれ、マラルンガ特有の柔らかみと深みを体感できる。そのパフォーマンスを最大限引き出すには、しなやかさと収縮に柔軟なファブリックが最適と考え、カッシーナLランク生地を選択。掲載品ソファのパッド、クッションはプロファイルステッチ(パイピング)にて縫製し、より立体的な印象となってデザインフォルムそのものを視覚的に感じていただける。
日本国内ではレザーの多用が見られ色艶のあるエグゼクティブな空間に設置される印象がありますが、リヒトギャラリーでは柔らかな生地張りを選択し、それに伴うようにギャラリーでは華美のないスタイリングをすることで、デザインの素晴らしさ、製品としての品質をより深くお伝えし、一方向でしか伝えられていないマラルンガソファの可能性を見出し、より一般的な家具として若い世代までに浸透していけばと思います。
これはカッシーナ以外の家具においても様々のブランドの可能性を探っていくことはリヒトギャラリーの大きな命題でもあります。ブランドが作り出したフィルターの壁に立ち塞がれ、その向こう側にあるひとつひとつの製品単体の素晴らしさに一般のエンドユーザーが気づけずにいるからです。リヒトギャラリーではどの製品もフラットに扱うことで、そのブランドに対して抱く固定概念を良い意味で払拭し、製品のそのものの素晴らしさをお伝えできればと思います。
リヒトではカッシーナ生地サンプル(レザー含む)をご用意しています。1、2シートのマラルンガソファも販売しています。リヒト独自の欧州ルートの仕入れによりカッシーナ直営店価格より15%ほど安価にご提供が可能です。また末長くお使いいただきました先の本体の補修、生地張替えもリヒトギャラリー専任の職人にてご対応しておりますのでご安心してお使いいただけます。
Vico Magistretti、1920年イタリア、ミラノに生まれ。ミラノ工科大学で建築を学び、都市計画、建築、インテリアデザイン、インダストリアルデザイン、家具、照明デザインなどの分野で活躍。1948年、第8階トリエンナーレでグランプリを受賞し注目を浴びることになる。彼がデザインしたプロダクツは世界中で見つけることができ、12点もの作品がMOMA (ニューヨーク近代美術館)の永久的なコレクションとして加えられてる。特に1973年発表のマラルンガソファは彼の代表作でもある。イタリアデザイン界の基盤を作ったデザイナー。
納期につきましてはこちらをご参照ください。
現行品のスタンダード、ヴィンテージとも後世に残るプロダクトをセレクトしています。永続的な使用を達成するためにリヒト サポートをご一読ください。
STANDARD
W2350 D900 H730 SH460, L-rank fabric
Vico Magistretti / Cassina / 1973 / Fabric, Mold Urethane