OKAZAKI CHAIR
横から見るとコの字の台に1本の線が突き刺さったような線の美しい椅子は1996年に内田繁によって岡崎市美術博物館のためにデザインされた。正面から椅子の周りをゆっくりと歩くと量感のある単純な板の椅子が、サイドにいくにつれて繊細な線に変わる。単純に見えた構造は座面を貫く背もたれによって全くそうではないことがわかる。 椅子の「アーキタイプ(原型)」と彼が言う、要素を極限まで削ぎ落とした単純でミニマルな形態は、彼自身が刺激されたというドナルド・ジャッドによるミニマルアートを思わせる。オリジナルはオレンジと赤、青と緑というカラフルな椅子だが、LICHTではライトグレーとダークグレーのLICHT限定カラーとなっている。
内田繁(1943-2016年)、横浜生まれ。1966年桑沢デザイン研究所卒業、1970年自身のデザイン事務所を設立。インテリアデザイナー/日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開。代表作に山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、茶室「受庵 想庵 行庵」、ホテル イル・パラッツォ、門司港ホテル、京都ホテル・ロビーなど数多くのホテルの総合的デザインに取り組む。1963年、椅子「セプテンバー」がニューヨークのメトロポリタン美術館の永久コレクション。1992年には椅子「NY チェアII」・照明器具の「テンダリー」がサンフランシスコ近代美術館の永久コレクションに。他永久コレクション多数。
記事:旭
受注製作品につきご納期約3〜4ヵ月頂戴いたします。
現行品のスタンダード、ヴィンテージとも後世に残るプロダクトをセレクトしています。永続的な使用を達成するためにリヒト サポートをご一読ください。
STANDARD
W381 D495 H768
Shigeru Uchida / Japan / wood