LICHT

BIG WHITE POT

こちらの商品は現行品(Standard)となります。

Big white potはヘラ・ヨンゲリオスの工業製品と工芸を再解釈するプロジェクトによる1997年の作品。博物館から譲り受けた中世の壺の破片を自らつなぎ合わせ、エポキシ樹脂で接着し型をとりポーセリンを流し込み製作されたポット。まぎれもない工業製品でありながら、中世の壺の荒い表面の質感やつなぎ目の線、そして一連の工程は過去と現在、工芸と工業が行き来し混ざり合っている。製作者のサインとして中世の壺にあるのと同じように、ヘラの指紋がきちんとマークとして付けられている。マットな素焼きのポーセリンはそれらのデザインプロセスを静かに見せてくれているようだ。

ヘラ・ヨンゲリオスはオランダを代表するプロダクトデザイナーの一人。アイントホーフェンデザインアカデミー卒業後、自身のスタジオを設立。Droog designのプロジェクトにも参加。色と素材に関する幅広い見識と工業製品にクラフト製を取り入れるような新しい試みなどによる優れたデザインを多く生み出している。2004年からvitraから製品を発表しており、Vitraの全製品のカラーや素材のディレクションを行う。彼女の作品はMoMA,ヴィクロリア＆アルバース美術館などにパーマネントコレクションとして収蔵されている。

記事：旭

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