LICHT

F SYSTEM F01 (HAVE)

企画展「To be or not」展示商品。

現在はセリーヌのチーフデザイナーを務めているエディ・スリマンが、2007年に個人のプロジェクトとして発表したリミテッドエディションの家具コレクション「F System」のひとつ。フレームはステンレス、板の部分は黒檀で、それらを継ぎ目なく構成している。当時、エディ・スリマンはディオール・オムを手がけており、独自のミニマリズムを追求していて、そのスタイルがこの家具にも反映された。「F System」はF01からF07まで7モデルが発表され、ロンドンのドーヴァーストリートマーケットなどが展示販売した。全体のサイズに対するフレームの太さが、このデザインを特徴づけていると思う。こうしたバランスにはアーティストのソル・ルウィットの立体作品に通じる抽象性を感じる。

Hedi Sliman（エディ・スリマン）は、フランス出身のファッションデザイナー。イヴ・サンローラン、ディオール・オムを手がけたことで脚光を浴びる。幼少期より写真に興味を持ち、フォトグラファーとしても手腕を振るう。2018年以降セリーヌのクリエイティブディレクター。

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