LICHT

MONO TABLE B

Konstantin Grcic(コンスタンティン・グルチッチ）と無印良品のコラボレーションにより生まれた、MONOシリーズの内の一つ。

このサイドテーブルは曲げた天板、ステム、ベースというわずか3つのパーツで構成されている。曲げ鉄板はグルチッチの好む手法で、コの字の部分には読みかけの雑誌などを入れられたり、ベースから曲げたステムが伸びていたりと、製作のプロセスがそのままプロダクトに独自の特徴をもたらしている。グルチッチが初期にデザインしたSchoolはこのテーブルの原型であるとも言われているが、確かに同じユニークさを感じさせながらも構成はこちらがより一層洗練されている印象だ。MONOシリーズには鉄板の曲げ方の変形で4つのバリエーションがあり、それぞれが非常に簡潔ながら意外性に満ちていて、曲げ鉄板の可能性を楽しんで探求していた様子が想像できる。その中でもこのMONO TABLE Bは、サイドテーブルとしての凡用性とマガジンラックの収納力などプロダクトとして完成度が高く、IDEEからも復刻された。生産過程と機能性、どちらから見ても合理的で、かつ家具の既成観念を超えてモノの歴史を一つ進めるようなデザインには、グルチッチの持ち味が詰まっている。

Konstantin Grcic(コンスタンティン・グルチッチ)は1965年ドイツ・ミュンヘン生まれ。イギリスで木製家具職人としての教育を受け、その後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート（RCA）でデザインを学び、インダストリアル・デザインの修士号を取得。1991年に自身のデザインオフィス「コンスタンティン・グルチッチ・インダストリアル・デザインをドイツ・ミュンヘンに設立。その後の活躍は凄まじく、多数のメーカーからプロダクツを今日現在も発表し続けている。数々の受賞歴を有し、デザイン業界を牽引するデザイナーの一人である。

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