STOOL 60 WILD BIRCH
北欧を代表するフィンランドのインテリアブランドArtek(アルテック)と、オランダを拠点にするデザイナーデュオ、Formafantasma(フォルマファンタズマ)が共同開発した新しい木材選定基準「Wild Birch」を採用した、限定生産モデルのStool 60。
Stool 60を含むArtekの家具に使用される木材の80%以上は、フィンランド中央部で栽培、伐採、加工された白樺を素材としている。しかし、近年の気候変動と工業化の影響により、樹皮の痕跡、枝の節、昆虫による跡、黒い芯などの特徴がより多く表出するようになった。「Wild Birch」は、そうした不揃いな品質に、唯一無二の個性としての価値を見出す選定基準である。 「Wild Birch」の個性を眺めていると、それぞれに違った表情を持つ自然素材を使うのに、全てのプロダクトを均一化することにはそもそも無理があったということに気づかされる。また、自然素材で作られた家具には、ただ便利であるというだけでなく、都会生活の中に自然との繋がりを作るという重要な役目もあるはずだ。自然の持つ表情はどれも世界に一つだけであり、長く使うほど所有者との関係は親密なものになっていくだろう。この新たな選定基準は、これからのスタンダードのモデルになる可能性を大いに秘めている。 リヒトで扱うのは、節のある「Knot」と虫食いの痕がある「Trail」の2種類。 「Knot」にはステンレススチールの楔が、「Trail」には銅の楔が、それぞれの痕跡の箇所に打ち込まれている。販売はフィンランドと日本のみで、各モデル90脚の限定生産。天板裏のメタルプレートにはエディションナンバーが刻まれている。5/19時点でKnotは完売、Trailは残り11脚。
木目の選定、エディションナンバーのご指示は頂けません。
Formafantasma(フォルマファンタズマ)は、オランダのデザインアカデミー・アイントホーフェンを卒業したイタリア人デザイナーのAndrea Trimarchi(アンドレア・トレマルキ)とSimone Farresin(シモーネ・ ファレジン)によるデュオ。現在はアムステルダムを拠点に活動する。現代のデザインに影響を及ぼす生態的、歴史的、政治的、社会的な力についてのリサーチを元に、企画展のデザイン、FlosやArtekを始めとした企業とのコラボレーション、書籍の出版など幅広く活動する。
STANDARD
Stool
W380 H380 H440
Formafantasma, Alva Aalto / Artek / 2023 / Birch wood