FIRST CHAIR
イタリアのポストモダンを代表するデザイン集団、メンフィスの創設者の一人であるMichele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)による独創的なチェア。
工業的なスツールを思わせる、極めてシンプルなシートの部分とは対照的に、正円を描くフレームが鋭角に傾きながら前脚から伸びている。その上に、まるで軌道に乗る天体のように、木製のアームとバックレストが取り付けられている。バックレストは、ラバー製のベアリングにより角度が動くようになっており、座る人の姿勢に柔軟に対応する。残り2脚となります。
メンフィスは、厳格な合理性に基づいたモダニズムに抵抗し、感情や非合理的な要素を取り入れた実験的なデザインで一世を風靡した。このFirst Chairも、典型的な椅子の要素を解体して新たな意味を吹き込んだようなデザインで、使用者の想像力を呼び起こす。メンフィスの哲学を反映しながらも、比較的装飾的要素が抑えられたことで生活に取り入れやすく、ベストセラーとなった名作。
Michele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)は1951年イタリア出身の建築家、デザイナー。フィレンツェ大学を卒業後、スタジオ・アルキミアでデザイナーとして働いた後、Ettore Sottsassが設立したデザイン集団メンフィスに参加し80年代を代表するラディカルデザイン運動の最前線で多くの家具、照明などを発表し成功を収める。Artemide,Olivetti,Hermes,Alessiなどの企業にランプや家具デザインを提供、建築設計でも世界中でプロジェクトを行っている。1989年にTolomeo lampでコンパッソ・ドーロ受賞。
追記:4脚販売済、残り2脚。
VINTAGE
W650 D420 H920 SH450
Michele De Lucchi / 1983 / Italy / Metal, Wood, Paint