




MISS WIRT CHAIR
こちらの商品はヴィンテージとなります。
1982年、フィリップ・スタルクがスペインのDisformのためにデザインした"Miss Wirt Chair"。後に世界的な名声を獲得する以前、スタルクが最も自由で実験的な思考を家具へ投影していた時期の作品である。名称はSF作家 フィリップ・K・ディックの小説『Ubik』に登場するキャラクターに由来し、同時期の”Miss Dorn”や”Dr. Sonderbar Chair”とともに、後に“Ubikシリーズ”と呼ばれる初期作品群を形成した。
高く伸びた背もたれは身体を支えるためだけではなく、空間にひとつの輪郭を描くために存在しているかのようだ。布を張った薄い面と独立した円形の座面、そして最小限のスチールフレーム。椅子としての機能を保ちながらも、その姿はスクリーンや舞台装置を思わせる。
座るための道具である以前に、空間の印象を変えるオブジェとして成立する一脚。合理性や機能性がデザインの中心に置かれた時代にあって、"Miss Wirt Chair"は家具が持つ詩的な側面を鮮やかに示している。40年以上を経た現在でも、この特異なシルエットは古びることなく、空間に独特の緊張感と存在感をもたらす。
フィリップ・スタルク(Philippe Stark)は1949年フランス生まれ。ピエール・カルダンのメゾンでインテリア、およびプロダクトデザインの実績を積み、独立後はフランス大統領公邸の内装を手掛けるなど、知名度は世界的に。Alessiから発表した代表作の一つ「Juicy Salif」は、日用品を芸術品の域にまで高め数々の美術館でパーマネントコレクションに選ばれている。日本では浅草橋そばのアサヒビール建物上に設置された金のオブジェがよく知られる。
フレームはメンテンナンス済、ファブリックと座面のウレタンは交換済みです。ヴィンテージ品となりますので、状態にご不安のある場合は、ご購入前に現物確認をお願いいたします。
現行品のスタンダード、ヴィンテージとも後世に残るプロダクトをセレクトしています。永続的な使用を達成するためにリヒト サポートをご一読ください。
VINTAGE
Miss Wirt Chair
W580 D470 H1130 SH470
Philippe Starck / Disform / 1982 / France / Steel