LICHT

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PYOD

LICHTの新たな取組みEDITIONでは、現代で活躍する国内デザイナーによって自身のデザインマインドを表現した作品をご紹介します。

製品として世に出にくいエッジの効いた彼らの作品をLICHTにて限定販売し、写真や絵画のように身近にする機会をつくりながら、デザイナーたちと使い手や未来のつくり手とをつなぐことを目指します。LICHTにスタイリングされたデザインの系譜に位置するプロダクトとともに、現代のデザイナーの思考に触れてください。

第1弾となるプロダクトはLICHTの空間設計を手がけたデザイナー二俣公一による「PYOD(ピオド)」。二俣公一が2016年に発表した「P(L)Y(W)O(O)D」を原型に、EDITIONとしてデザインを再編集した。「ホームセンターで入手可能な材料を使い、DIYで」という制約のある展示企画のためにデザインした初期の作品を、座面と側面のビスを見せるなどDIYの荒削りな要素を残しつつ、マテリアルをシナ共芯合板のオイルフィニッシュにアップデート。さらに規格サイズの合板1枚から、座面と側面、貫の本体パーツを無駄なく切り出せるよう、全体サイズも調整されている。

本来隠されるべき小口の積層がコンセプチュアルな役割を担っている。ホームセンターで流通するシナ合板は表面の層だけがシナ材で、中芯の積層部分は安価なラワン材が一般的。しかし全てをシナ材で構成したシナ共芯合板は積層がより美しい。シナ材の淡白な白い木目と相まって積層が際立って感じられるでしょう。また、特筆すべきは4ミリ厚のシナ合板3枚の間に同厚の中空を2層つくった座面。合板の工業的で均質なマテリアルの印象と、座った時のしなりという感覚のズレをぜひ体感していただきたい。

20台限定販売


デザインジャーナリスト土田貴宏氏による二俣公一氏へのインタビューはこちらです。


二俣公一、1975年、鹿児島生まれ。福岡と東京を拠点に空間デザインを軸とする「ケース・リアル」と、プロダクトデザインに特化する「二俣スタジオ」両主宰。インテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで、多岐に渡るデザインを手がける。主な空間作品に香川県の豊島にある「海のレストラン」ほか、和菓子店「鈴懸」やオーストラリア発のボタニカルケアブランド「イソップ」との恊働など。プロダクトでは、アントワープのレーベル "valerie_objects" のためにデザインしたカトラリーセットや、イタリアの家具メーカーOPINION CIATTI からリリースした「SHOE STOOL」、国内ではE&Yから 「IN THE SKY」「HAMMOCK」など。また真空管アンプ「22」はサンフランシスコ近代美術館のパーマネントコレクションになっている。最近ではフィンランドのインテリアブランドArtekより「KIULU BENCH (キウル ベンチ)」をリリースするなど、国内外の様々なブランドと恊働している。

EDITION

W365 D220 H470

Koichi Futatsumata / Japan / 2019 / Wood

75,000円(税込82,500円)