LICHT

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SEPTEMBER

1977年、内田繁によってデザインされた「セプテンバー」。70から80年代に様々な商業空間を手がけながら、これまでの様式にとらわれない幾何学的なフォルムの椅子を多数発表。その中でも「セプテンバー」は典型的な意匠で、その当時としては珍しく細いパイプをメイン素材に、三角、円、四角といった最小エレメントで構成し、黒く塗装。商業空間に設置しても目立たぬことを前提にデザインするも、これまでの椅子の形態から離れたことで繊細なものが放つ強さに気づき、雑多なものを排除したミニマルなデザインに傾倒していく。同じ頃、アメリカ人のアーティスト、ドナルド・ジャッドもミニマルアートと呼ぶにふさわしい家具を発表しており内田自身も大いに刺激を受けたそうだ。この「セプテンバー」の発表以降、細くて黒いスチール家具が世界的なムーブメントとなり、欧州の建築家、プロダクトデザイナーに大きな影響を与える。フィリップ・スタルクも「セプテンバー」と類似した「Dr Sonderbar chair」を発表している。その当時のアイコニックな存在、また革新的な素材使いとデザインが評価され1988年にNYメトロポリタン美術館に永久コレクションに指定。

半円のアームはゆとりもって背中をサポートしてくれます。センターに座ることはもちろんですが、斜め座りすると奥行きに深みが生まれよりリラックスした状態で座れ、シートポジションの可変性はとても優れており、見た目以上に椅子のしての役割を果たしてくれます。スチールメッシュの座面は程よくたわむことで快適性が確保されています。ご覧の通り、アームは半円、座面は三角、足元は四角と最小エレメントの構成された椅子は視線の抜けもよく、圧迫感をまるで感じさせません。そして先に述べた通り椅子という概念から離れた形態はミニマルアートにように空間に佇みます。空間の中央はもちろんですが、コーナーにも最適です。

内田繁(1943-2016年)、横浜生まれ。1966年桑沢デザイン研究所卒業、1970年自身のデザイン事務所を設立。インテリアデザイナー/日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開。代表作に山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、茶室「受庵 想庵 行庵」、ホテル イル・パラッツォ、門司港ホテル、京都ホテル・ロビーなど数多くのホテルの総合的デザインに取り組む。1963年、椅子「セプテンバー」がニューヨークのメトロポリタン美術館の永久コレクション。1992年には椅子「NY チェアII」・照明器具の「テンダリー」がサンフランシスコ近代美術館の永久コレクションに。他永久コレクション多数。

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W900 D800 H760 SH450

Shigeru Uchida / Japan / 1977 / Steel

450,000円(税込495,000円)